第5回 日本のシルクの発展
Date; 29 MAY 2000

 弥生時代に日本に伝わったシルクは、その後世界の
各時代の最先端技術を取り入れて、最新のファッションを生んできました。
 日本のシルク織物の技術が集大成されたのは、江戸時代で中国の綿織、東南アジアの絣織(かすりおり)、ヨーロッパの縞、ビロードなどの
世界の染織技術が結晶したものです


 明治時代(1860年代)には、フランスから導入されたジャカードという織物技術を導入しました。この技術は、現在のコンピューターの原理の先取りで、織物が時代の最先端技術であることを示しています。

 明治以降から昭和初期(1850年代〜1930年代)は、日本にとって蚕糸絹業が果たした役割は大きく、
日本の近代化の資金源はシルクによって賄われたといっても過言ではありません。そのために輸出も大いに力が入れられました。


 1960年代半ばまでは、国内のシルク素材の需要はその大多数が「きもの」でした。しかし今日では、洋装品の分野でも大いに利用されるだけでなく、下着・インテリア・雑貨・工業製品の広い分野で活用されています。また、1980年代からはシルク製品の製造にコンピューターや光学機器などの先端技術が取り入れられており、海外で日本のシルクは最高級品として広く知られています。

 近年は社会的に「環境問題」に対して関心が高まり、天然繊維としての「肌にやさしいシルク」としてとらえるだけでなく、「地球にやさしいシルク」として認識が高まり、生活用品だけでなく、これまで以上に多方面にシルクが進出しています。
 
シルクの歴史 終わり
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