第2回 日本のシルクの起源
Date; 30 APL 2000


 
日本のシルクの始まりはいつごろでしょうか。
 日本に養蚕の技術が伝わったのは
弥生時代(紀元前3世紀〜紀元3世紀頃)の中頃 だと言われています。特に北九州のこの時代の遺跡からは、シルクの布帛【ふはく】の断片が多数発見されています。近頃話題になった吉野ヶ里遺跡からも絹布の断片が発見されています。

  日本でも最近の考古学による発掘で、シルクの起源が更に遡ることもあるでしょう。
  文献に現れるのは3世紀のことで、
「魏志倭人伝」の一文には「禾稲【かとう】、紵麻【ちょま】を種え、蚕桑輯績【さんそうしゅうせき】し、細紵【さいちょ】、けんばくを出だす」というものがあり、また卑弥呼が絹織物を中国の皇帝に献上したとも書かれています。この時代にはすでに日本にはシルクの産地があったということがわかります。
 

 古墳時代には高度な各種の技術を持った渡来人が、朝鮮半島や中国から大勢日本にやってきました。この渡来人の一族である秦氏が、綿織などの技術を伝え絹織物の仕事に従事したとされています。
  奈良時代(8世紀)には蚕糸、絹業の技術が、近畿より関東、東北まで広がり、ほぼ全国的に普及したのは平安時代(9世紀〜12世紀)ではないかと言われています
「第3回 同じ重さの金と取引されたシルク」
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